#EnigMarch
毎年 3 月恒例の EnigMarch という、毎日パズル制作チャレンジに乗っかってみました。
短時間でもそれなりの問題が作れそうなジャンルを考えた結果、行列推理 的なパズルへの挑戦をすることにしました。 *1
ルール
今回の問題群全体にわたるルールを説明します。
基本
各問題は 1 枚の画像として与えられます。 画像内にはいくつかの 盤面 があり、それぞれが線で結ばれていくつかの 例示 を構成しています。
たとえばこの例題では、3 つの盤面からなる例示が 3 つあります。
ここで、各例示の盤面たちは、ある共通の ルール を満たしています。 そのルールが何であるかを特定し、? 記号がある盤面(解答盤面)を正しく補完してください。
[例題 1: 解答](クリックで開閉)
盤面が 1 つ右に進むごとに、黒いダイヤが 1 つ右のマスに移動する。
ただし、右端のマスの 1 つ右のマスは 1 つ下の行の一番左のマス、右下のマスの 1 つ右のマスは左上のマスとみなす。
他にもいくつか例題を用意しました。
[例題 2: 解答](クリックで開閉)
左盤面と中央盤面の線を XOR 演算(2 盤面を重ねて、同じ場所に重なった線を打ち消す)したものが右盤面である。
[例題 3: 解答](クリックで開閉)
各盤面を重ねたとき、3 つの矢印が「矢印の方向に 1 マス進むことを繰り返せるループ」を構成する。
ただし、盤面の端は反対側の端とつながっているものとする。
細則
各問題のルールは、以下の性質を満たしています。
- 解答盤面が一意に定まる。裏を返せば、解答盤面が一意に定まらないような "広い" ルールは正解にはなりません。
- 恣意的すぎない。ここでいう "恣意的" とは、たとえば「盤面の特定のマスに対し、不自然な例外処理が働いている」といったものです。
大ざっぱにまとめると、「解答盤面が一意に決まるようなルールのうち、最もシンプルなものを正解とする」ということになります。
問題
EnigMarch には日替わりの「お題」が設定されていたのですが、ネタバレを避けるためお題は伏せています。 また、問題は難易度順ではなく、作成日順に並んでいます。
以上、全 34 問でした。
ヒント・解答は、以下の記事にまとめています。
*1:前に 行列推理 Beginner Contest というものに触れたことがあり、これが面白かったからという経緯もある